【映画】時間、空間、存在を超えた愛
映画「ソローキンの見た桜」を観に行きました!
あらすじ
2018年、駆け出しTVディレクターの桜子(阿部純子)は、ロシア兵墓地の取材を皮切りにロシアに行くことが決定していたが、興味を持てずにいた。しかし祖母(山本陽子)から自身のルーツがロシアにあることを知り、さらにロシア兵と日本人看護師の、二人の日記を紐解いていくうちに衝撃の事実を知ることに——。
日露戦争時代、傷ついたロシア兵将校ソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)の手当てをすることになったゆい(阿部純子、二役)。日本はハーグ条約を遵守し、ロシア兵捕虜はアルコールの購入や外出などの自由が許されていた。兄弟を戦争で亡くしたゆいは、ソローキンを憎みながらも
いつしか惹かれ、愛し合う。だがソローキンが捕虜になったのはある密命のためだった。ロシア革命に参加する為、収容所を脱走しロシアへ帰ることにしたソローキンは、ゆいも一緒に連れて帰ろうとするが・・。
日露戦争時代のロミオとジュリエット というキャッチコピーもつけられているこの映画。
最近歴史に興味を持ちはじめたこともあり、
当時を生きる人たちの思いのイメージを深めるのにも良さそう!と思い、観に行きました。
感想としては、
とっっってもよかったです!!!
ソローキンらロシア人捕虜が、収容所として使用されているお寺に初めて来るシーンでは、
建造物の細工や仏壇の飾りなど
日本の繊細で芸術的な、しかし日常の中に溶け込んでいるそれらがフォーカスされ
美しさが引き出されていました。
とても綺麗な演出だったし、作中後半でソローキンが、
日本は誇れる文化もないと思っていたが違った、と述べていたように
もうこのシーンから日本に魅了されはじめていたのだなぁと思いました。
物語終盤では、作中ずっと対立構造にあった所長とボイスマンが思いを一つにしているシーンもあり、とても印象的でした。
ソローキンとゆいの、立場や国籍を超えた、人と人が関係性を築きたいと突き動かされる愛を中心にすることで、
国や立場などのアイデンティティを持っていると自然と対立構造になってしまっていた二人であっても
協力関係を持つことができる。
いがみ合うことは絶対的なことのようで、儚いものなのだと感じられました。
そしてソローキンの子孫である主人公と、松山で過ごしたロシア人たちの子孫が
お互いの血筋を明かし合うクライマックス。
丁寧に二つ並べられた、ソローキンとゆいの日記。
二人が生きた時代では、二人は生涯を共にすることは叶わなかったけれど、
強烈な想いは時間も空間も存在も超えて、再び巡り会うことができるのだと
強く胸を打たれました。
とにかく本当に綺麗で純粋な素敵な映画なので、
是非観にいってみてください♪
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感動創造 ∞ Heart Designer
一人一人が輝き、無条件に安心して生きられる
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Maya 摩耶